●パネルディスカッション
本間敏也(ソニー生命保険株式会社 エグゼクティブ ライフプランナー)
寺田美惠子(NPO法人福祉亭・理事)



さまざまなゲストとワタミグループ代表・渡邉美樹が語り合う、対談連載オークン・トーク。

10月10日、『渡邉美樹と考える「みんなの夢」in多摩』にてオークン・トーク・スペシャルが開催されました。

ゲストは、多摩市に住居を構え、だからこそ地域の現状を良く知る、ライフプランナーの本間敏也さんと、NPO「福祉亭」理事の寺田美惠子さん。多摩ニュータウンは、「ニューファミリーによるニュータウン」というキャッチコピーのもと、開発が進められた高度経済成長の象徴。しかし最近では、メディアなどで「オールドタウン」と評され、高齢化社会の代表として取り上げられるようになっています。


 まず、渡辺幸子市長が多摩市の現状を説明。そしてそれぞれの観点から、高齢化社会に突き進んでいる私たちが、これからどう生きていくべきか意見が交わされました。


 ライフプランナーの本間さんは、2世代で住むことが難しい多摩ニュータウンの団地の住宅構造について言及。「同居が難しいと、介護施設のニーズは高まります。いざというときの蓄えが持てるよう、計画をすることで、夢のある豊かな老後を送れるのではないかと思うのです」と、早い時期でのライフプランニングがいかに有効かを訴えました。

 一方、地域のコミュニティづくりを通して、高齢者支援を行っている寺田さんは、現場に立っているからこそ、実感していることがあるそうです。「多摩ニュータウンはエレベーターがない団地も多く、ちょっとしたきっかけで外出が大変困難になっていらっしゃるご高齢者の姿が見られます。私たちは、要介護まではいかないけれども、地域の人との交流が隔たりがちになる、ご高齢者の皆さんが少しでも笑顔になる毎日を過ごされたらいいなと思い、活動を続けています」

 それを受け、介護事業に取り組んでいる渡邉さんは、意見を訴えました。「寺田さんのようなNPOがどんどん広がっていけば素敵ですよね。元気な人が、元気じゃない人を支えている。それもボランティアで。理想的なひとつの社会のあり方だと思います。今、日本は安心して暮らせるとは言い難い状況です。それは行政に責任がある。例えばオランダのやり方では、環境のために使える100億円があったとすると、どの団体が一番有効に使えるかというのを審査して、そこに任せてしまいます。運用を上手にすれば、小さな団体でも有効にお金を使い、物事を実現することが可能となる。この多摩市が、安心して働き、子どもを産み育て、年を重ねていけるような社会、そのモデルになったら素敵ですよね」

 多くのご高齢者が安心して住めるような社会、それは同時にみんなが住みやすい社会でもあります。その理想的社会への第一歩は、まず多摩市がスタートを切る、その決意が会場からも発せられているようで、盛況のうちにディスカッションは終わりました。